肉離れの症状

肉離れの主な症状は、急な動作や激しい運動によって起こる強い痛みです。

患部を動かすことができなくなり、重症の場合は歩行が困難なほどの痛みを伴います。筋肉が損傷を受けた瞬間に、断裂音が聞こえる場合もあります。

腫れや熱感、内出血を伴う場合や、筋肉の損傷部位が目に見えてへこむ場合もあります。軽症の場合は、歩行はできても走ったり跳んだりした際に痛みを感じることもあります。

受診までの応急処置としては、まず安静にして、患部を冷やします。包帯やテーピングなどで患部を圧迫し、挙上してください。

よく見られる筋肉の状態



  1. こむら返り
    筋肉がロックした状態


  2. 肉離れ
    急激な筋肉の収縮によって、筋膜や筋線維の一部が断裂する症状


  3. 筋・腱断裂
    筋繊維が切れてしまった状態


肉離れの原因

肉離れは、主に走ったり跳んだり、筋肉を激しく使うときに起こります。 スポーツ選手にもよく見られます。

肉離れが起こる要因としては、以下が挙げられます。
・不十分なウォーミングアップ・クールダウン
・疲労
・筋力不足
・アンバランスな筋肉
・体や筋肉の柔軟性の欠如
・気候の変化 など

肉離れの治療

肉離れの直後は、安静にして患部を冷やし、圧迫、挙上することが基本です。揉んだり、温めたりしないでください。

肉離れの治療は重症度によって異なりますが、共通するのは「安静」です。運動は避けて、患部に負担のかからない生活をします。重症の場合や、強い痛みが長く続く場合は、整形外科を受診しましょう。内服薬や外用薬で治療します。

完治するまでは無理をせず、専門家の指導のもとでリハビリを行うようにしましょう。

また、治りが遅くならないよう、生活習慣にも気をつける必要があります。ビタミンやタンパク質が不足しないようバランスのよい食事を心がけ、睡眠をしっかりとりましょう。

肉離れは、損傷を起こした部位に再び損傷を起こすことも珍しくありません。完治したと自己判断することはやめ、運動を再開する時期は医師と相談して決めましょう。

肉離れの予防

肉離れの予防には、日常的な動作の中で筋肉を使う場面を増やしたり、ストレッチやマッサージで筋肉をほぐしたりすることが効果的です。

スポーツの前後は、特に入念なストレッチを行い、筋肉を柔らかくします。激しいスポーツをする方は、目的の動きに必要とされる筋力を十分につけられるようトレーニングしましょう。