仕事の休憩時間にほっとコーヒーブレイクを挟む方も多いかと思いますが、カフェイン依存症にはご注意を。

カフェインには中毒性があり、コーヒーを飲み過ぎてしまうと特に女性はおもわぬ体調不良を引き起こしてしまいます。

そこで今回「カフェイン依存症」について、医師に解説をしていただきました。

カフェインのメリット・デメリット

コーヒー

メリット


朝コーヒーなどカフェインを含むものを摂ると頭がすっきりして眠気が覚める感じがします。また、仕事や勉強中に一息入れるときに飲むと、よい気分転換にもなりますね。

カフェインは適量を摂るとこういった好ましい効果があるほか、一時的には頭痛に効いたり、疲れにくく感じさせたりする効果もあります。

デメリット


カフェインの摂りすぎは胃を荒らしたり、鉄分の吸収を抑制して貧血を悪化させたりする場合があります。

また、覚醒作用はおきたいときは良いですが、夕方以降寝る前などに飲むと不眠の原因にもなりますし、カフェインの摂りすぎは自律神経を乱して興奮状態になってしまったりもします。

コーヒーを飲みすぎると起こる体の不調

■眠れなくなる
■胸がどきどきする
肌が荒れる
■頭痛がする
胃がもたれた感じがする
■コーヒーがないとイライラする
■貧血になる

特に女性が飲み過ぎてはいけない4つの理由

頭痛

カルシウム不足になる


カフェインはよく知られているように利尿効果があり、尿とともにカルシウムも一緒に排出されてしまうことが挙げられます。

尿から排出されることで血液がカルシウム不足になると、今度は骨のカルシウムが利用されてしまう可能性もあり、女性に多いといわれる骨粗しょう症のリスクが発生します。

鉄分の吸収率が悪くなる


コーヒーのカフェインやタンニンは鉄分の吸収を邪魔してしまうといわれており、生理やダイエットなどの影響で貧血の方の多い女性にはこれもよくない場合が多いともいます。

生理痛に悪影響


血管が収縮して生理痛が重くなったりする心配があります。

妊婦さんは控えましょう


カフェインは胎盤を通じて赤ちゃんに移行し、多量に摂取すると流産、死産のリスクが上がりますので、妊娠中の方は控えましょう。

コーヒーの1日に飲んでいい適量

コーヒーの1日当たりの適量はもちろん体質などによって個人差はありますが、アメリカ食品医薬品局(FDA)のガイドラインではカフェインにして1日400㎎くらいまでとされています。

一般的な濃さのコーヒーを150mlくらいのコーヒー用のカップで飲むとしたら、3杯強くらいまでということになりますね。

カフェイン依存症

不調
カフェイン依存はカフェインが身体の中にある状態がいわば普通の状態になってしまい、カフェインを摂取しないと以下のような症状があらわれます。

・頭がぼんやりする
・頭痛
・気持ちの落ち込み
・不安感
吐き気
・嘔吐

コーヒーの飲みすぎを予防するコツ

コーヒーをたくさん飲むことに慣れてしまっている方は、以下のような飲み物に変えることをおすすめします。

・ノンカフェインのコーヒー
・コリコーヒー
・タンポポコーヒー
・ハーブティー
・麦茶

1日の何杯かを置き換えることによって、1日のカフェイン量を抑えることができます。

医師からのアドバイス

コーヒーの飲みすぎの傾向にある方は、現代の方にはとても多いと思います。ほっと一息の時間、とても大切なものですが、体調に悪影響を与えないように、上手にコーヒーと付き合いたいですね。

(監修:Doctors Me 医師)