とびひ/伝染性膿痂疹トビヒ/デンセンセイノウカシン

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皮膚の病気
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医師監修

とびひ/伝染性膿痂疹とは

伝染性膿痂疹とは、細菌によって感染する皮膚の病気です。
患部を掻いた手がほかの部分に触れることによって、ほかの箇所へ症状が感染します。その様子があっという間に広がる火事の「飛び火」と似ていることから「とびひ」と呼ばれるようになりました。

あせもや虫刺されのような、かゆみがあるところを強くかきむしることで傷を作ります。そこに菌が住みつき、感染します。かゆいところに触ってしまい、別のところに触れてしまうことでどんどんと患部が増える一方で治りにくいところも特徴です。
水ぶくれができるタイプとかさぶたができるタイプとに分類することができます。

とびひ/伝染性膿痂疹の症状


とびひの症状は、2種類に分類できます。いずれも粘膜などに発症することはなく、顔や四肢にできることが多いです。

●水疱性膿痂疹
水ぶくれができるタイプの膿痂疹です。
はじめは虫さされの跡やひっかき傷といった場所に薄い膜をもった水疱が現れます。水疱内には濁った膿がたまっていき、やがて膜はかんたんに破れてしまいます。そこにかゆみを感じ、ついつい掻いてしまうことで、その掻いた手が触れる場所に次々に水疱が「飛び火」していきます。
  
●痂皮性膿痂疹
かさぶたができるタイプの膿痂疹です。
こちらも最初は水疱(水ぶくれ)や膿疱(膿がたまったもの)として発症しますが、すぐに黄色に変化し、かさぶたへと変化します。やがてこのかさぶたが全身へ広がっていくことになります。痂皮性膿痂疹の場合は発熱や喉の痛みを伴う場合が多いです。
とびひというと夏にかかるイメージを持ちがちですが、痂皮性膿痂疹は季節に関係なく広がります。

とびひ/伝染性膿痂疹の原因

●水疱性膿痂疹:水ぶくれタイプ
水疱性膿痂疹の原因は、黄色ブドウ球菌です。
虫さされ跡や擦り傷のような浅い傷に黄色ブドウ球菌が感染すると、表皮剥脱毒素という毒素の作用によって水疱(水ぶくれ)ができます。皮膚の弱い乳幼児にできやすい傾向があり、季節としては夏の発症が目立ちます。
  
●痂皮性膿痂疹:かさぶたタイプ
レンサ球菌(ようれい菌)など、黄色ブドウ球菌以外の菌による感染の場合には痂皮性膿痂疹になります。
年齢や季節を問わず発生しますが、アトピー性皮膚炎の人に起こりやすいという特徴があります。なお、毒素がどのような関与をしてかさぶたになるのかは、まだ解明されていません。

とびひ/伝染性膿痂疹の予防/治療法

≪予防≫
●皮膚を清潔にする
・手洗いの習慣
・爪を短くする
・入浴

●不用意に鼻を触らない
鼻の中にはとびひの原因となる菌がたくさんあります。

●感染に気を付ける
感染している人とはタオルや衣類を共有しないようにしましょう。


≪治療法≫
●患部がジュクジュクしてるとき
水疱性膿痂疹の場合には、抗生剤を内服したり、塗布したりする治療を行います。伝染を防ぐ対症療法としては、かゆみ止めの薬が有効です。
不要な抗生剤は耐性菌を増やし、症状を悪くする原因になることがあります。

●患部がかさぶたのとき
かさぶた(痂皮性)は、抗生物質やステロイド薬を塗布することによって治療を行います。
生活上の注意としては、完治するまでは浴槽に浸かることは避け、シャワーだけにすることが望ましいです。いつまでも治らない場合にはほかの皮膚病の可能性もありますので、再検査が求められます。
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