いびきの症状

いびきの大きな特徴は「グァー」や「ガー」といった不快音を発生させることです。

子供の口蓋扁桃腺肥大のいびきなどを除き、大人のいびきは音量が大きいことが多く、家族や周囲の睡眠をも妨害することが多々あります。その大きすぎる音に本人自身が驚いて起きることもあります。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の場合は眠気や頭痛も


上気道(鼻から喉あたりまでの器官)が狭まり閉塞してしまうと「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」を起こしている可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群の場合、一定以上(10秒以上呼吸していない状態の無呼吸を5回以上繰り返す)呼吸が停止することで眠りが浅くなります。

日中なのに眠気がとれなかったり、頭痛があったり、集中力や記憶力低下、自制が難しい程の眠気に襲われることがあります。また、これによる交通事故も懸念されている社会問題の一つです。

本人もいびきを自覚出来ていないケースが多々あるために家族に確認してもらう必要があります。

いびきの原因

病気が原因で起きるいびき


鼻や喉の狭くなる要因として、アレルギー性鼻炎慢性副鼻腔炎、扁桃が肥大化する口蓋扁桃肥大などがあり、呼気が擦れて不快な音を発生するようになります。

いびきが起きやすい人の特徴


・口蓋垂(のどちんこ)が大きくて長い人
・扁桃腺が大きい人
・舌自体が通常よりも大きく、垂れ下がってしまう人
・舌の筋力が衰えている人
・肥満で脂肪により喉の気道が狭められていたり、肥満により首が太い人
・下あごが上あごよりも奥まっていて舌が物理的に奥にに落ちやすい人
・睡眠薬や抗不安薬、肩凝りの薬など筋肉を弛緩させる薬を用いている人 など

そのほか、大量の飲酒や疲労の蓄積など、その日の体調によっていびきが発生することがあります。

いびきの予防/治療法

舌や扁桃腺によって上気道が狭くなっている場合


舌や扁桃腺によって物理的に上気道が狭まっているときは手術を要する場合もありますが、市販されている鼻腔拡張テープやスプレー、クリップなどの健康器具を使用して防ぐという手段もあります。

また、頭の高さを適切な位置にするために自分に合う枕を選ぶほか、寝る姿勢を仰向けではなくて横向きの姿勢にし、上気道の通り道を物理的に塞がないということも方法のひとつです。

鼻づまりや鼻炎が原因の場合


耳鼻咽喉科などを受診し鼻の治療をします。体のコンディションが原因と考えられる場合は過労、深酒、肥満、という生活習慣を改善することが重要です。

睡眠時無呼吸症候群の場合は、専門医指導の下、気道に空気を送り込むCPAP療法やマウスピース装着、外科的解決、生活習慣の改善が必要になります。

一人暮らしで睡眠時無呼吸症候群…どうすれば自覚できる?