蓄膿症ちくのうしょう

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鼻の病気
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医師監修

蓄膿症とは

鼻の副鼻腔という空洞部分に炎症が起こる「副鼻腔炎(ふくびくうえん)」が慢性化した病気のことを蓄膿症といいます。別名「慢性副鼻腔炎」ともいい年齢問わず発症します。骨格や、アレルギー性副鼻腔炎が長引いてしまうこと、炎症により粘膜が厚くなることなどが発症に関連しているといわれます。

症状

蓄膿症の症状は鼻水から顔面が痛くなるまで、進行度合いによってさまざまです。
軽度のうちは鼻炎(アレルギー性鼻炎)と同じ症状のため、そのまま放置してしまうことも。そのまま放っておくことで症状が進行し、手術が必要なくらい深刻な状態になってしまう場合もあります。
鼻を気にする女性

よくある蓄膿症の症状


・鼻から喉に臭い匂いの鼻水が落ちてくる
・鼻水が止まらず鼻をかんでもかみ切れないことがある
・炎症によって鼻がむくんだりする
・ポリープができて、鼻が詰まる
・鼻声になる
・声が上手く出せなくなる


炎症が酷い場合は痛みの症状が現れることもあります。痛む部分としては頬の部分や眼の奥で、ときには奥歯の痛みを感じることがあります。そのほかにも頭の重い感じや頭痛などがあります。

蓄膿症の初期症状


ティッシュ
はじめのうちは細菌や花粉などによって鼻の粘膜が炎症をおこし、鼻炎の症状を感じます。鼻水が止まらない、鼻づまりです。
鼻づまりによってにおいがわからなくなったり、鼻呼吸になったりします。


初期症状から副鼻腔炎へ


鼻炎の症状が続くことで、副鼻腔炎が引き起こされます。
「副鼻腔(ふくびくう)」という場所に炎症がおきる事を「副鼻腔炎(ふくびくうえん)」といい、そこに膿(うみ)がたまって起こるのが「蓄膿症(ちくのうしょう)」と呼ばれています。副鼻腔は通常は空洞ですが、細菌が入り込むことで膿が溜まります。
副鼻腔(ふくびくう)とは頬や目の周りの骨の空洞部分のことをいいます。
鼻の構造

蓄膿症発症の流れ



  1. 副鼻腔内が細菌に感染

  2. 副鼻腔内に細菌が感染
  3. 炎症が起きる

  4. 副鼻腔内で炎症が起きる
  5. 膿がたまる

  6. 副鼻腔内に膿がたまる

副鼻腔炎について詳しく見る

こうした症状を放置することで、蓄膿症へと悪化していきます。
鼻水の色は黄色かもしくは変色していてどろっとしているのが特徴です。ほかにも鼻づまり、頭痛、顔面に痛みを感じることもあります。

蓄膿症、急性副鼻腔炎、慢性副鼻腔炎の違い



蓄膿症は、正式な医学用語ではなく、慢性副鼻腔炎を意味する俗称です。

副鼻腔炎とは細菌が副鼻腔の中や粘膜に感染し、粘り気のある鼻水が出たり、鼻がつまる症状です。花粉などのアレルギー性鼻炎や風邪によって起きた鼻づまりがきっかけで、副鼻腔炎になる場合もあります。

急性の副鼻腔炎の原因は細菌の感染によるものであることに対し、慢性副鼻腔炎の場合は、鼻腔と副鼻腔の間が狭くなり空気の循環が悪くなっていることが原因とされています。

副鼻腔炎では粘膜が炎症を起こし腫れてしまいます。腫れた粘膜と副鼻腔の間で空気の循環が悪くなる急性の副鼻腔炎が1~3カ月の間続くと、慢性化する場合があります。

一般的には鼻づまりなどの症状が1カ月以内に治まるものを「急性の副鼻腔炎」、副鼻腔炎の症状が3カ月以上続く場合は「慢性副鼻腔炎」と呼びます。

原因

ウイルス

  1. 風邪やウイルスなど
    風邪などのウイルスによって鼻水や鼻づまりが引き起こされます。この症状が長引いたり、繰り返したりすることによって、副鼻腔にも炎症が起こりやすくなります。また、風邪ウイルスが鼻腔を通って副鼻腔内に侵入し、炎症を引き起こすこともあります。

  2. アレルギー症状
    (細菌、花粉症やハウスダスト、ダニ、ペットなどによる)細菌や花粉などのアレルギー物質によって鼻水や鼻づまりが起こり、長引くことで副鼻腔炎から蓄膿症へ悪化していくことが考えられます。

  3. 生まれつきの鼻の形
    鼻の真ん中を通り左右を分けている仕切りの「鼻中隔」という部分が生まれつき曲がっていたりや成長するにつれて曲がったりすることで、鼻の通りが悪くなり、副鼻腔の中に炎症が起き易くなります。

  4. 成長するにつれて鼻の形の変形
    逆に成長の過程で蓄膿症になりやすい鼻の形になってしまうことがあります。

予防/治療法

予防


マスク
蓄膿症を予防するには副鼻腔炎の原因となる風邪ウイルスや花粉が副鼻腔の中に入らないようにすることです。
なので、基本的な予防方法は下記の風邪の予防法を御覧ください。

・マスクを着用する
・加湿器を利用する
・耳鼻科医に鼻うがいを教えてもらい実践する
・栄養バランスが摂れた食事を心がける


花粉症やアレルギーの症状がある場合には、蓄膿症の症状が出ると悪化することがあります。医師の診察を受けることや掃除をこまめにするなど、原因となるアレルギー物質を除去するようにすしましょう。まずは極力症状を出さないように生活環境を整え、花粉やアレルギー物質を避けるようにコントロールすることも大切です。

治療法


薬と水
●薬を使う
蓄膿症のお薬は、その期待する作用によって、いくつかに分けられます。

一つは抗生物質。蓄膿症の原因となる、副鼻腔で繁殖している菌を殺すことを目的としたお薬です。こちらのお薬は、作用も強く、副作用の点からも気軽に使うべきお薬ではないので、医師の処方箋が必要なお薬となります。

それから、蓄膿症の不快な症状である、鼻水や鼻づまり、痰がらみを改善するお薬。これは、固まっている鼻水や痰を柔らかくして出しやすくしたり、鼻の中やのどの奥にある線毛と呼ばれる組織の働きを高めて、気道表面を滑らかにしたりする役割をもつお薬などがこれに当たります。

副鼻腔の炎症が強い場合はステロイドを一時的に使用する場合もあります。

鼻の奥の痛みや、顔の痛みなどを伴う場合に、いわゆる痛み止め解熱鎮痛薬が用いられることもあります。
酵素を用いて鼻水を緩くし出しやすくする、消炎酵素薬や、蓄膿症の原因に何らかのアレルギーが関与していると考えられる場合には、アレルギーを抑える抗アレルギー薬が処方される場合もあります。
また、蓄膿症には漢方薬が用いられることもあり、非常に多岐にわたる選択肢がありますので、よく耳鼻咽喉科の主治医の先生、あるいは市販薬を用いる場合は薬局の薬剤師の先生などと相談しながら、注意深く選んでいく必要があります。

●手術する
手術
症状が重い場合には手術も行われます。
鼻腔と副鼻腔を完全に繋げる手術です。副鼻腔内に膿が逆流してしまうことが蓄膿症の原因なので、膿がたまらないようにもっと広げます。

蓄膿症かな?と思ったら


空気清浄機
蓄膿症かな?と思ったときは耳鼻科へ相談しましょう。耳鼻科に行くまでに日常生活でできる対策は以下になります。

・部屋の掃除や空気清浄器を使うなど、空気をきれいにする
・鼻うがいを実践する


●鼻水が出にくいときは
鼻をかむ
蓄膿症になると、粘度の高い膿によって鼻水が出にくくなります。こうした鼻水を無理やり出そうとして強く鼻をかむと、中耳炎に繋がる危険性があるので気をつけなければいけません。

蓄膿症の鼻水を出すためには、鼻のつまり具合を確かめることが大切です。鼻は時間帯によって、左右のどちらかが休む仕組みになっています。そのため、鼻づまりが少ない方の鼻から、ゆっくりとかんでいくといいでしょう。

鼻の通っているほうだけ、ゆっくりと息を出すのがコツです。勢いよく行うのは厳禁です。両方つまっている場合には、鼻が通りやすくなるお風呂あがり等に行うといいでしょう。

あわせて鼻うがいをすると鼻水を出しやすくなり、蓄膿症の症状軽減が期待できます。
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健康チェック

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「蓄膿(ちくのう)症」チェック

いつまでも鼻がグジュグジュ…変なニオイも…それ、蓄膿症かも?

鼻がつまって息苦しい、ドロっとした鼻水が出る、嫌なニオイがする、頭が重い…その症状はもしかすると、慢性副鼻腔炎、いわゆる「蓄膿(ちくのう)症」の兆候かもしれません。

風邪、カビ、花粉などによる鼻腔の炎症が原因? 症状が長引くと炎症部分に膿が出る? ご自分の症状が蓄膿症の兆候でないか、セルフチェックしてみましょう。

蓄膿症について

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ドロッとした黄緑色の鼻水が出る

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「蓄膿(ちくのう)症」チェック

いつまでも鼻がグジュグジュ…変なニオイも…それ、蓄膿症かも?
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