中耳炎の症状

急性中耳炎


急性中耳炎の主な症状としては、耳の痛みや発熱、耳が詰まった感覚、聞こえの悪さ、違和感、耳垂れなどが挙げられます。急性中耳炎の場合は、中耳腔という部分に膿がたまり、鼓膜が外側に腫れます。

滲出性中耳炎


滲出性中耳炎には、耳の痛みや発熱、耳垂れなどの症状はありません。そのため、なかなか気づきにくい特徴があります。呼んでも振り向かなかったり、返事をしなかったり、テレビやラジオの音量を上げるようになったりと、難聴の症状が出ます。

滲出性中耳炎は、発熱も耳垂れもないため受診が遅れてしまいがちです。しかし、放置すると発症と治癒を何度も繰り返したり、子どもの場合は言葉の発達が遅れたり、学習力の低下につながったりすることもあります。

中耳炎の原因

急性中耳炎も滲出性中耳炎も、風邪などの感染症に含まれる菌や鼻水に含まれる菌が原因となることが多いのです。

急性中耳炎


急性中耳炎の最も大きな原因は、風邪などの感染症です。中耳が細菌に感染し、炎症を起こして中耳炎を発症します。また、大量の鼻水や鼻水をすする行為も原因の1つです。

滲出性中耳炎


滲出性中耳炎の原因は、急性中耳炎の放置と進行、急激な気圧の変化、鼻炎などで鼻水が長期に渡って出ている状態などが挙げられます。また、鼻をすする癖があると、鼓膜が中耳腔側にひっこむことで、滲出性中耳炎を発症してしまいます。

中耳炎の治療

鼓膜のマッサージや薬物療法を行います。それでも改善しない場合は、鼓膜を切開する治療を行います。

中耳炎の予防

急性中耳炎であっても滲出性中耳炎であっても、鼻水が原因となっている場合が多いです。中耳炎の予防法としては、鼻の通りをよくしておくことです。

大人の場合は、鼻水はすすらずにこまめにかんで、鼻水が詰まった状態を緩和させます。赤ちゃんや子どもの場合は、鼻吸い機などを使って鼻水をこまめに吸ってあげましょう。軽いうちであれば早く治るため、風邪をひいて耳をよく触っていると感じたときは早めに受診しましょう。