靴擦れ(くつずれ)の症状

靴擦れを起こすと、赤くなったり、足の皮膚がめくれたり、水ぶくれや擦り傷ができたりします。ひどくなると、傷が化膿することもあります。

痛みによって通常通り歩けなくなることもあるので注意しましょう。

靴擦れ(くつずれ)の原因

自分の足の形


外反母趾などの特殊な足の骨の形が靴と合わず、靴とフィットしていない部分に隙間ができて摩擦が生じ、靴擦れとなります。

また、左右の足の大きさや形状が異なる場合にも靴擦れを起こしやすいです。

靴の形


自分の足の形に問題がなくても、靴の形が特殊だと足に合わず、靴擦れを引き起こしてしまいます。

革製の靴や堅い素材でできたブーツやヒールなどの靴、足先が細い形状の靴など、足を傷付けやすい形の靴は、靴擦れのリスクを高めます。

また、踵(かかと)が合っていない靴を選ぶと、踵の後ろに隙間ができ、歩くたび擦れやすくなります。新しい靴を選ぶときは気をつけてください。

歩き方や姿勢


歩き方や姿勢が原因で靴擦れを起こすこともあります。

左右の靴底の擦り減り具合が違う場合は、歩き方に癖がある可能性があります。正しい姿勢で歩くようにしましょう。

靴擦れ(くつずれ)の治療

靴擦れを起こしたら、まず患部をよく水で洗って清潔にします。

水ぶくれがつぶれていない場合


軽い擦り傷や少し赤くなっている程度の場合は、水で洗ってから絆創膏を貼って保護してください。

水ぶくれができている場合、潰さずに放置して自然に治るのを待ちましょう。水ぶくれの中の液体には、皮膚を回復する成分が入っています。

水ぶくれが潰れていたり、皮がめくれたりしている場合


水ぶくれが潰れていたり、皮がめくれてしまっている場合は、水でよく洗ったあと、消毒液はかけずに湿潤療法用の絆創膏を貼って保護するとよいでしょう。

化膿してしまった場合


靴擦れの箇所が悪化して化膿してしまった場合は、皮膚科で診てもらうようにしましょう。内服薬や外用薬を使用して、治療していきます。

靴擦れの際の注意点


靴擦れができているときは「原因となった靴を治るまで履かないようにすること」が大事です。

靴擦れができても原因となった靴を履き続けていると、傷を悪化させてしまいます。やむを得ず同じ靴を履かなければいけないときは、なるべく患部に靴が接触しないように工夫しましょう。

分厚い靴下を選んだり、インソールを入れて履くことで、患部への接触を多少減らすことができます。

靴擦れの予防

自分の足に合った靴を選ぶ


靴擦れの予防策としては、まず自分の足に合った靴を選ぶことです。

靴を購入する際は試し履きをすることはもとより、足がむくみがちな夕方に靴選びをすることも大事です。

靴の中の摩擦を減らす


素足で靴を履くと靴の中が蒸れやすく、摩擦が起こりやすくなります。靴内を清潔に保つためにも、靴下やストッキングを履くことをおすすめします。

また、インソールを入れたり、靴擦れが起きやすい場所にテーピングをしたり、靴内にワセリンやベビーパウダーを塗ってすべりをよくしたりすることも有効です。

歩き方を見直す


歩き方や歩く姿勢が悪いことも靴擦れの原因になります。靴擦れが頻繁に起こる場合は、歩き方や姿勢に癖がないか見直してみましょう。