緊急で受診が必要な場合

以下のような場合には、緊急で受診が必要です。
・吐いたものに血が混ざっている
・強い吐き気や嘔吐が2日以上続いている
・激しい頭痛や腹痛がある
・数日以内に頭や胸、お腹などにけがをした など

吐き気・嘔吐の原因と対処法

吐き気や嘔吐が起こる原因はさまざまです。生活習慣が関係している一過性のものから、すぐに治療が必要な病気が関係しているものまで、重症度は大きく異なります。

日常生活で起こる吐き気や嘔吐


●食べ過ぎ、飲み過ぎ
食べ物や飲み物を過剰に摂取することで、胃に負担がかかって吐き気が起こる場合があります。

お酒の飲みすぎも吐き気を催す原因です。アルコールの代謝が苦手な人の場合は特に、飲みすぎると吐き気だけではなく、胃もたれ下痢などの症状も起こる場合があります。

症状が落ち着くまでは、消化によいものを食べるようにして、改善していきましょう。

●乗り物酔い
バスや電車、車などの乗り物に乗ると、内耳が揺れや速度などの変化を捉えます。その揺れを異常な刺激と感じた場合、吐き気を催します。

乗りもの酔いをしやすい人は、自律神経のバランスが崩れることで、より吐き気が起こりやすくなります。乗り物に乗る予定がある場合は、睡眠時間をしっかり確保し体調を整えたうえで、当日は酔い止め薬の使用も検討してみてください。

●食中毒
腐った食べ物や毒性の強い食材などを摂取すると、食中毒を起こして吐き気を催します。

急な吐き気や嘔吐と同時に下痢や腹痛も発生した場合は、ウイルスや細菌に感染したことによる胃腸炎を起こしている可能性があります。

食中毒の際は無理をして食べず、脱水を防ぐため水分をこまめに摂る必要があります。ただ、一気に飲むと症状が悪化することもあります。経口補水液やスポーツドリンクなど、塩分が入っているものを少しずつ飲むようにしましょう。

嘔吐が止まらない、水分が全く摂れないなどの状況のときは、受診してください。

●妊娠中のつわり
妊娠すると、多くの方が5~6週(生理予定日の1~2週間後)から吐き気を感じるようになります。これが妊娠初期のつわりです。

安定期と呼ばれる妊娠16週ごろには、吐き気が軽くなったと感じることが多いようです。しかし、つわりに関しては個人差が非常に大きく、強い吐き気が持続する人もいます。
つわりだからと我慢せずに、産婦人科医に相談しましょう。

病気が原因で起こる吐き気や嘔吐


吐き気や嘔吐は、以下のような病気のサインとして起こることがあります。

急性胃炎
・胃潰瘍
・十二指腸潰瘍
盲腸炎
・胆嚢炎
急性膵炎
腸閉塞
高度の便秘
緑内障
・心臓の病気
・血管の病気
・脳の病気(くも膜下出血や髄膜炎など)
尿路結石
腎盂腎炎
腎不全
メニエール病
突発性難聴 など


激しい頭痛とともに吐き気を感じる場合、くも膜下出血や脳内出血、髄膜炎などが起きている可能性があります。速やかに受診してください。強い吐き気や心当たりのない嘔吐が続く場合も、できるだけ早めに受診しましょう。

吐き気・嘔吐の予防

吐き気や嘔吐の予防法として、まずは胃や腸に負担をかけないように生活することが大切です。

アルコールの飲み過ぎは、嘔吐だけではなくさまざまな病気にもつながります。暴飲暴食を繰り返してしまう場合は、ストレス解消法を変えてみたり、心療内科に相談したりするなどして改善していきましょう。また、乗り物酔いをしやすい人は、酔い止め薬を常備すると安心です。