急な体重の減少で危険にあたる目安


ダイエットや運動をして意図的に体重を減らした訳ではないのに、以下の減少がみられたら注意が必要です。

病気が隠れている可能性がある体重の減少


■ 1年で10%以上、もしくは半年で5%以上の体重減少がある場合
■ 標準体重より20%以上体重が減った場合

標準体重の計算方法


身長(m)×身長(m)×22

例)
身長165cmなら、1.65×1.65×22=59.9kgとなります。

原因1:感染症


細菌・ウイルス・寄生虫・真菌(カビ)など


病原体自体がエネルギーを消費する上に、感染を治そうとして免疫系の働きが活発になるため、体力を消耗し体重が減ります。

結核


2週間以上続く咳、微熱がある場合、結核感染を考える必要があります。

寄生虫


一時期ダイエット目的でわざと寄生虫を飲むといったことをする人がいました。

現代の日本では、衛生環境の向上や上下水道の整備により、寄生虫感染率は非常に低いですが、以下の人は寄生虫のリスクがあります。

■ 無農薬にこだわった農作物を食べている人
■ シカやイノシシなどの野生動物を食べる習慣がある人
■ 魚介類を生でよく食べる人

原因2:がん


がん細胞は普通の細胞よりも細胞分裂がさかんであり、細胞の活動も活発なため、栄養をたくさん使います。そのため、がんになると体重が減ると言われています。

原因3:ホルモン異常


バセドウ病


甲状腺ホルモンは、体のエネルギー消費を盛んにする働きがあり、バセドウ病などで甲状腺ホルモンが増え、甲状腺機能亢進症となると、動悸・汗に加えて体重減少が見られることがあります。

アジソン病


副腎皮質ホルモンの分泌が減るアジソン病でも、下痢や体重減少が見られます。

原因4:糖尿病


糖尿病では、ブドウ糖を細胞の中に取り込むために必要なインスリンというホルモンが不足し、食べ物から作ったブドウ糖が細胞に入らずに尿の中に捨てられてしまいます。

その為、細胞内に蓄えられたエネルギーを使うしかなく、脂肪などに蓄えたエネルギーを使いつくすと体重が減っていきます。

原因5:消化器の病気


以下のような胃腸の病気があると、食事が摂れなくなったり、食事から栄養を取り出して吸収することができなったりするため、体重が減ることがあります。

■ 胃炎
胃十二指腸潰瘍
■ 腸炎
潰瘍性大腸炎
吸収不良症候群

原因6:膠原病


リウマチなど体に炎症が起こる病気があると、エネルギー消費が盛んになり、体重が減る場合があります。

原因7:ストレス


ストレスによって食事量が減り、また胃腸の調子が悪くなってエネルギーをうまく取り込めなくなるため、体重が減ると考えられます。

原因8:その他


以下の病気では、エネルギーの取り込みが減ったり、消費が増えることで体重が減ると考えられています。

■ 心臓・腎臓・肺などの重要な臓器の病気
認知症
うつ病
アルコール依存症
■ 神経性食思不振症(拒食症

最後に医師から一言


急激な体重の変動がある場合、食事量・食事内容・運動量などを見直し、特に思い当たる原因がないのに体重が減っているようであれば、内科でご相談ください。

、微熱、寝汗、腹痛、体の表面から触れるしこりなどがないかが診断の手掛かりになります。

(監修:Doctors Me 医師)