医師監修

低血圧とは

低血圧症とは、一般的に安静時に測定した上の血圧が100mmHg未満で、めまいや立ちくらみ、失神、全身倦怠感などの自覚症状がある場合があります。体質的なものが関与するケースもあります。

低血圧の症状

低血圧症は無症状であることが多いです。進行せず基礎疾患や症状がなければ特に治療は要りません。
見られ得る代表的な症状は、動悸、めまいや立ちくらみ、失神、全身倦怠感、頭痛、吐き気、食欲不振などです。
原因疾患から分類すると、本態性低血圧症、症候性(二次性)低血圧症、起立性低血圧症、食後低血圧があります。
本態性低血圧症は明らかな原因がないにも関わらず上の血圧が100未満で無症状あるいは疲れやすかったり、だるさ、脱力感、頭痛、耳鳴り、めまい、動悸、息切れ、吐き気、腹痛、食欲不振などの症状があります。
症候性(二次性)低血圧症は、病気や薬の服用による低血圧症で、心臓の機能の低下(心不全、不整脈など)や呼吸器疾患、脱水、貧血、出血、栄養失調、ホルモンの異常・内分泌疾患(甲状腺機能低下など)などそれぞれに応じた症状が現れます。
さらに、起立時のみの血圧低下の症状がある場合は、起立性低血圧症と診断されます。
起立性低血圧症は、本態性低血圧症、症候性(二次性)低血圧症を併発することもよくみられますし、正常な高齢者や高血圧者でもみられます。体位変換により脳に行く血流が一過性に減ることが原因であるためです。
食後低血圧は食後90分位までに上の血圧が20以上低下し脱力などの症状を呈します。
症状の経過から分類すると急性低血圧症と慢性低血圧症に分かれます。急性低血圧症は、名前の通り、ショックや急激な症状の出現をします。慢性低血圧症は、症状がゆっくりと出現し、持続します。
急性低血圧症は慢性低血圧症に比べると重症の場合が多く、ほとんどの患者さんに応急処置を行うことが必要です。目安となる血圧は変動しやすいので、一度の測定で判断するのではなく、日を変えて継続的に測定し、自分の血圧の目安を把握するのことが望ましいです。

低血圧の原因

本態性低血圧の原因が明らかでないものをいいます。

起立性低血圧は、寝た状態から立ち上がった時、反射的に血管が収縮し脳血流が保たれる反射機能がうまく働かず上の血圧が20mmHg下がってしまう場合に診断されます。起立性低血圧症は、高齢者に多く見られ、心臓機能の低下や脱水症状、糖尿病神経障害などが原因といわれています。
立っている時に倒れると貧血を疑いますが、貧血は赤血球が少ない病気なので、起立性低血圧症とは全く別物です。
食後低血圧は食後は副交感神経が優位になることが関係しているのではないかと考えられます。
低血圧症が疑われる場合は、内科を受診し、診断および検査を行う事をお薦めします。
低血圧症の症状により、原因疾患がある場合には、疾患の治療を行い、原因が認められない場合は、食事療法や運動療法、塩分摂取などの生活指導や薬物療法を試みることになるでしょう。

低血圧の予防/治療法

10〜30代の若い女性の5人に1人は低血圧といわれています。
低血圧の人の中でもめまいなどの症状が現れる場合、低血圧症と診断されるのですが、多くの方は、原因のない体質的な低血圧症なのです。
原因は不明ですが、自律神経の働きと関係しているのではないかと考えられています。
血圧を上げるために少量の塩分と500ミリリットル(コップ2杯強)程度の水分を飲むと良いそうです。ノンカロリーのスポーツドリンクも良いでしょう。
特に寝ている間は汗をかくので、朝に水を飲むのが効果的です。
さらに、血液の循環を良くするために、ジョギングやウォーキング、体操などの軽い運動がお薦めです。脚の筋肉を鍛えることによって血液が下がるのを防ぐことができます。
下から脚を段階的に刺激する弾性ストッキングも効果的です。朝ふらつく人は、寝た状態でストッキングをはいて立ち上がると、立ちくらみが起きにくいというデータもあります。
また起立性低気圧の人の場合、頭を下げるようにゆっくりと立ち上がる習慣を身につけると良いでしょう。
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