緊急で受診が必要な場合

以下のような腹痛の場合は、緊急で受診が必要です。受診が困難な場合は、迷わず救急車を呼んでください。
・血の気が引いていくような感じがある
・意識がもうろうとしている
・冷や汗が出ている
・顔色が悪い
吐血した
血便が出た
発熱した
・痛みで歩けないなど、生活に支障がある
・突然経験したことがないような激痛があった



病院を受診するまでの注意点


・飲食はしない
・横になる
・トイレに行く際は内鍵を閉めず、家族などに付き添ってもらう
※個室内で意識を失い、救護が困難になる場合があります。

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腹痛の原因



腹痛の原因はさまざまで、冷えや消化不良などの軽いものから、重大な病気がきっかけとなって腹痛が起こることもあります。

痛む部位から考えられる病気




























痛みの部位 考えられる病気
胸の下・みぞおち 急性胃炎慢性胃炎胃食道逆流症特発性食道破裂・胃十二指腸潰瘍・胃がん・膵炎・膵がん虫垂炎心筋梗塞狭心症など
おへそ辺り 急性膵炎・膵破裂・憩室炎・虫垂炎腸閉塞など
下腹部 腸閉塞・膀胱炎・婦人科疾患(卵巣捻転)・S状結腸捻転など
お腹全体 腸閉塞・急性腸炎・腹部大動脈瘤破裂・腹膜炎など



その他腹痛を引き起こす病気


以下の病気などによって、腹痛が引き起こされている可能性もあります。


  1. 食中毒、食あたり
    身体の中に細菌やウイルス、毒のような有害性物質などを取り入れてしまうことによって起こります。

  2. 胃けいれん
    過度のストレスが原因と考えられています。内臓の中でも特に胃腸はストレスに過敏に反応するため、痛みが起こります。

  3. 過敏性腸症候群(IBS)
    腸に炎症がなくても、生活習慣が不規則になったりストレスをため込んだりすることによって、腸の正常な活動が阻害され、腹痛や下痢便秘などの症状が現れます。排便で腹痛が治まるという特徴があります。

腹痛の対処法

市販薬で対処


緊急で受診する必要がなさそうな場合は、市販薬で対応することも可能です。

腹痛が起きる原因は、胃や腸の粘膜の炎症をはじめ、下痢便秘、精神的・身体的なストレスなど多種多様です。

したがって、市販薬で対処する場合は、腹痛の原因や症状に合ったタイプを服用する必要があります。薬剤師に自分の症状を話して、相談しながら選ぶことをおすすめします。

数日間服用しても腹痛が改善しない場合は、医療機関を受診するようにしましょう。

食生活の改善


カフェインやアルコール、辛いもの、冷たいもの、揚げ物などの脂が多いものなど、刺激物は控えてみましょう。

暴飲暴食や極端な食事制限も、お腹の不調につながるため食生活を見直しましょう。

ストレスの解消


ストレスは、胃や腸など消化管の調子につながります。胃酸の過剰分泌や、腸がうまく働かず便秘や下痢を起こしてしまいます。

体を休めたり、運動したりしてストレスを溜めないことが大切です。

自分の胃腸に耳を傾けていますか?「胃腸のお疲れ度」チェック