生理不順の症状

生理周期は、だいたい28日~35日前後で繰り返されます。この周期が乱れてしまうことを生理不順と呼びます。

生理周期の異常としては、周期が短く月に1回以上生理がくる「頻発月経」と、周期が長く空きすぎている「稀発月経」があります。

生理不順が続く場合は、病気の可能性もあります。気になる方は早めに婦人科で診てもらいましょう。

また、経血量の異常としては、過多月経、過小月経があります。 生理周期自体には問題がないように見えても、無排卵月経の可能性があるため注意が必要です。

生理不順の原因

生理は、「視床下部」「下垂体」「卵巣」から分泌されるホルモンが、お互いのホルモン分泌に関与する、いわゆる「フィードバック機構」によって起こります。生理周期に合わせて、ホルモンがバランスよく分泌されます。これらのどれか1つでも上手に働かないと、ホルモンバランスが崩れ、生理不順や不妊の原因につながります。



ホルモンバランスを乱す要因には、以下が挙げられます。

病気


生理不順には、甲状腺や子宮、卵巣などの病気が隠れている場合があります。早めに婦人科で診てもらうようにしましょう。

ストレス


生理不順は、親しい人との死別、災害など、大きなトラブルに見舞われた際に起こりやすいです。環境の改善や周囲との相談をこまめに行い、ストレスを極力減らすことが大切です。

食生活の乱れ


特定の食品に偏った食事や、無理な食事制限は止めましょう。主食・主菜・副菜が揃った食事を毎食意識し、ビタミンD、ビタミンEなどを積極的に摂るようにしましょう。

睡眠不足


睡眠不足は、ホルモンバランスを乱す要因のひとつです。生活リズムが一定になるように、太陽が昇れば目覚め、暗くなったら眠くなるように、寝室の照明器具やカーテンなどを見直してみましょう。

過度なダイエット


急激に必要以上にダイエットをすると体が飢餓状態と認識し、女性ホルモンであるエストロゲンを減少させ、生理不順を起こします。また、低体重の場合も生理不順につながるため、適正体重まで改善する必要があります。

生理不順の治療

生活習慣の改善のうえ、基礎体温を測る習慣をつけましょう。正常に排卵していない、何カ月も生理不順が続いているなどの場合は、婦人科を受診してください。治療は、主にホルモン治療を行います。

生理不順の予防

普段の生活の中で、ストレスや過労、不規則な食生活、睡眠不足があると、ホルモンバランスが崩れて正常な周期で生理が来なくなる場合があります。 まずはすぐにできる生活習慣の見直しから始めましょう。生理不順が続く場合は、婦人科に相談することも大切です。