肥満の症状

肥満は近年食生活の欧米スタイルや喫煙、睡眠など様々な因子が関与しており、生活習慣病の一つとされています。

肥満の定義は「脂肪組織が過剰に蓄積した状態」とされています。医学的指標では、BMI(Body Mass Index)25以上、かつ体脂肪率が男性20%、女性30%以上で肥満と判断されます。

肥満症には皮下脂肪型内臓脂肪型とがあります。

皮下脂肪型


皮下脂肪が多いタイプの肥満です。お尻や下腹部、太ももなど下半身に脂肪がつきます。

女性に多いタイプで、下半身の脂肪は出産や妊娠の際には必要なエネルギーともなります。

内臓脂肪型


内臓の周りに脂肪がつくタイプの肥満です。メタボリックシンドロームの原因ともなります。男女ともにこのタイプが見られます。

下記2点が当てはまる場合、内臓肥満型の肥満と診断されます。
・ウエストが男性85cm、女性90cm以上であること
・腹部CT検査での脂肪の断面積を測定し、基準値を超える

内臓脂肪型は、脳血管障害糖尿病心疾患など生死に関わる病を引き起こす根本的な原因のひとつと考えられています。

肥満の対策法と治療法

節度ある食事、運動など日々の生活スタイルを今一度見直して、二次的な病を引き起こす生活習慣病にならないように心がけることが大切です。

カロリーを必要以上に摂取しない


食事制限をするなど、1日に摂取カロリーを決めて減量をすることが効果があるとされています。腹八分目を心がけ、満腹になるまで食べないようにしましょう。

一方、過度に食事制限をすることで栄養不足になってしまうので注意が必要です。バランスのとれた適切な量の食事を摂るようにしましょう。

定期的な運動


脂肪を燃やすための運動は、短時間でもいいので毎日続けることが大切です。家で音楽に合わせてダンスをしたり、スクワットなどの筋トレをするなど、家でかんたんにできる運動だと続けやすいかもしれません。

運動をすることで筋肉がつくと、筋肉がエネルギーを消費しますので代謝が高まります。代謝が高まると体脂肪を燃えやすい体質になるのです。

脂肪を燃やして減量するためには、効率的に脂肪を燃やすことができるエアロビクスなどの有酸素運動を取り入れてみるのもいいでしょう。

肥満の治療法


国内では、肥満の治療法は外科療法や薬物療法は主流ではありません。管理栄養士による厳格な栄養制限、リハビリスタッフによる有酸素運動が主となり、インスリン抵抗性を緩和させていきます。