気管支炎の症状

急性気管支炎


急性気管支炎の主な症状は、咳や痰、発熱です。そのほかに、首や背中の痛みやこわばり、食欲不振、全身の倦怠感、胸の不快感が出ることもあります。

急激に症状が悪化している、呼吸が速くなり苦しい、水分が摂れないなどの場合は、早急に受診することが大切です。

原因のほとんどは、風邪などのウイルスであることが多いです。痰の色が緑や黄色など膿性に変化した場合は、細菌に二次感染している可能性があるため、受診しましょう。

慢性気管支炎


原因不明の咳と痰、息切れなどの症状が1年に3カ月以上続き、それが2年以上みられることを慢性気管支炎と言います。

気管支炎の原因

急性気管支炎


急性気管支炎の主な原因は、ウイルスや細菌への感染です。

●主な病原体
・インフルエンザウイルス
・ヒトメタニューモウイルス
・RSウイルス
・ライノウイルス
・コロナウイルス
・マイコプラズマ 
・肺炎球菌 など

慢性気管支炎


慢性気管支炎は、急性気管支炎が慢性化したものではありません。タバコや大気汚染、アレルギーなどが関与していると考えられます。

●身体的要因
加齢、アレルギー、呼吸器系の既往は、リスク因子になります。

●環境的要因
喫煙や受動喫煙、大気汚染、有毒ガスなどといった要因が関係しています。特に、喫煙の影響は大きいと考えられています。

気管支炎の治療

薬物療法


主に症状を和らげる薬を使用します。気管支拡張薬や、咳を抑える鎮咳薬、からんでいる痰を取り除く去痰薬などが用いられます。

また、膿性の痰があり、細菌感染している場合は、抗菌薬を使用することがあります。

禁煙


慢性気管支炎の方で、喫煙している場合は禁煙します。

気管支炎の予防

喉を乾燥させない


マスクの着用や加湿器で、湿度を保つようにしましょう。
  

規則的な生活


体の抵抗力を落とさないために、日頃から規則的な生活を心がけましょう。

バランスのよい食事と十分な睡眠時間をとり、過度の飲酒と喫煙は控えることをおすすめします。

禁煙


特に慢性気管支炎の予防のために、禁煙をして、受動喫煙をしないように気を付けることが大切です。