不定愁訴の症状

不定愁訴は、「なんとなく体調が悪い」という自覚症状を感じます。また以下のような多岐にわたる症状が出ます。

倦怠感
動悸
皮膚のかゆみ
耳鳴り
・味覚の異常
食欲不振
便秘
下痢
肩こり
・手足のしびれ
冷え
頻尿
生理不順
息切れ
めまい
頭痛
不眠 など

また、症状は一定したものでなく、1日の中でも症状がめまぐるしく変わる場合もあります。

本人の不調に対する訴えは強いですが、検査などによる客観的な異常や病変はみられない場合も多いです。

特定の診断がつかないときは、自律神経失調症と言われることもあります。

また、うつ病適応障害を発症した場合にも、不定愁訴の症状を訴えることがあります。

不定愁訴の原因

本人を取り巻く環境が原因の場合


不定愁訴は、さまざまな症状を訴えるものの、検査などで原因は特定できません。

環境の変化、疲労、ストレスの蓄積などさまざまな要因によって、引き起こされる症状と考えられます。

患者本人は、本当にそれらのさまざまな症状に悩まされているにもかかわらず、適切な対応がとられない状態が続き、周囲の理解不足からさらに症状が悪化することもあります。

他の疾患の初期症状の場合


また、他の病気の初期症状である場合もあります。

統合失調症双極性障害のほか、発達障害の二次障害としてみられることもあります。

明確な診断をつけるのが難しい一方で、体調不良が現れている場合には、自律神経失調症と診断されることがあります。

また、閉経前後の時期に現れる更年期障害の症状としても知られています。

先進国でも、ビタミン欠乏症やその他の必須栄養素の栄養失調を原因とする不定愁訴が、体力のない子どもや高齢者にみられます。

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不定愁訴の治療

不定愁訴の原因はひとつではないため、治療方法は人それぞれ異なります。

身体的な痛みなどは、対症療法で治療します。

症状によっては、睡眠薬や精神安定剤などの薬が処方されます。

信頼できる医療機関や医師に相談し、適切な治療を進めていくことで、症状の悪化を防ぎます。

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