疲労・疲れの症状

体や頭を使うことで疲れがたまります。その結果体の痛み、重み、だるさなどの症状があらわれ、精神的及び肉体的にある一定のパフォーマンスが低下した状態です。

充分な睡眠を取り、栄養バランスの良い食事をとれば数日で回復するのが一般的です。

ただし、過度の疲労がたまると、眠れないなどの症状も現れるようになり、疲れも取れにくくなり更に疲労がたまるという悪循環に陥ります。

疲労しているときの主な症状


・やる気が出ない
・集中力がない
・思考力低下
・朝起きるのがつらい
目の疲れ
・肩こり
・常に眠いと感じる
食欲がない
・肌荒れ
・腰痛がある


疲労の種類


疲労には種類と特徴がそれぞれあります。

●一時的疲労
睡眠や休息によって回復できる場合があります

●慢性疲労
睡眠や休息だけでは回復が難しく対処の仕方も変わってきます。

●身体疲労
体がだるい事や意思に反して眠くなるなど日常生活に支障をきたす症状の場合は、病気、疾患を疑い医療機関での診断も必要となります。

生活習慣の見直しも欠かせないでしょう。

●精神疲労
原因となるストレスを軽減するために思考を変えたり、第三者の手伝いによって不安な考えをやめたり、楽観的思考をするなど、細分化した認知能力へのアプローチ法もあります。

●脳疲労
脳疲労の回復には運動で脳の血流を良くしたり、運動の習慣をつけることで疲れにくくする効果が期待できます。

また、温かい飲み物や水分補給で脳の血流を良くすることで不安やストレスの軽減もできます。

肉体疲労による頭痛


肉体疲労からくる頭痛が問題になりつつあります。

同じ姿勢で何時間も作業をすることで肉体的な疲労がたまり、さらに精神的な疲労や睡眠不足が加わることで症状が悪化する傾向があります。

疲労をためすぎないために定期的にストレッチをするなどして、筋肉が凝り固まってしまうことを予防することが大切です。ツボを刺激したりマッサージを導入しましょう。

頭痛の症状を改善することができなければ、何か重大な病気が潜んでいる可能性もあるので、早めに専門機関を受診することをおすすめします。

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疲労・疲れの原因

肉体疲労の原因


激しい運動をしたり、長時間筋肉を使い続けることで筋肉が疲れて血液循環が悪くなることで起きます。

長時間同じ体勢を続けている場合も同様です。血液の流れが悪くなり、血行不良をおこして肩こり・腰痛の原因となります。

●肉体疲労になるメカニズム
肉体疲労は活性酸素の発生によって起こっているといわれています。

人が活動すると、筋肉が酸素を使用する過程で活性化された酸素が生まれます。

酸素の活性化した酸素は体内に侵入したウイルスや細菌を酸化させ、体を守ってくれるのですが、その一方で体内の細胞も同時に酸化させてしまいます。細胞が酸化すると正常に働かなくなるため、肉体疲労が起こります。

精神疲労の原因


毎日の仕事や家事で肉体疲労だけに限らず、精神疲労が溜まっている人が多くいます。

疲労が蓄積すると、全身の倦怠感、睡眠時間の低下、気力の低下があらわれます。さらにストレスが溜まり慢性化してしまうと、下痢、頭痛、肩凝りなど体の不調も現れるようになってくるのです。

趣味などのストレス発散法や運動不足などもこれらの症状に拍車をかけることになります。

疲労・疲れの予防・治療法

肉体疲労を防ぐために大切なこと



1)身体のケアをすること
できるだけ疲れをためないようにこまめに体のケアをすることです。

日常の生活で自分の疲れがどこにあるか自分なりによくチェックをして、疲れがある部分のストレッチをしたり、適度に休息を取ることが大事です。

2)気分転換すること
肉体疲労が続くのには精神的な影響も大きいので、自分の好きな趣味をしたりするなど気分転換がうまくできると効果的です。

自分の好きな入浴剤などをいれたお風呂にゆっくりつかることで、身体も心の両方が非常にリフレシュすることができます。

3)栄養を補給すること
栄養のバランスを考え、疲れが取れる食生活を心掛けましょう。

ビタミン不足などの要因で疲れやすい体質になる場合もあるため、サプリメントなどを有効活用するのも一つの方法です。

また、栄養ドリンクも効果は期待できますがあくまでも一時的なものです。食事でバランスよく栄養を摂取しましょう。

肉体疲労を回復させる食事の中で摂取したい栄養素は、たんぱく質、ビタミンB1、パントテン酸、マグネシウム、カルシウム、クエン酸が挙げられます。

栄養補給は摂取するタイミングが大切で、運動直後にバナナや牛乳などの補食、またはゼリーやプロテインなどのサプリメントを活用するといいでしょう。エネルギーの素となる炭水化物と、筋肉の回復を促進させるたんぱく質を一緒に摂ることで、肉体疲労の回復に相乗効果が生まれます。

4)日常的な運動
年齢とともに、代謝が低下してしまうものなので、運動の前にストレッチ体操をしてから、ウォーキングなどの軽い運動を日常的に続けるようにすると、年をとっても疲れがたまりにくい身体を作ることができます。

一番の疲れ対策はやはり睡眠!


疲労回復の一番の方法は睡眠です。しっかり眠って、すっきりした朝を迎えましょう。

・寝る2~3時間前には入浴を済ませ、テレビやスマホなどの画面はできるだけ見ないように心がけるか、明るさを抑えるようにしましょう。
・寝室は暗めにしましょう。ぐっすり眠るために欠かせないメラトニンが分泌され、良質の睡眠をとりやすくなります。
・睡眠が足りていない場合は、15分ほどの昼寝も効果的です。

病気による疲労の治療法


運動や食事だけでは改善されない場合、以下のような疾患を患っている可能性があります。病院を受診し、治療を進めましょう。

・慢性疲労症候群(CFS)
慢性疲労症候群とは日々の生活で感じられるさまざまなストレスが原因となって、ある日突然、全身の倦怠感に襲われるようになる疾患です。

微熱や頭痛、抑うつなどの症状があらわれることもあり、重度の場合は日常生活に支障を来たすこともありえます。

うつ病自律神経失調症
不眠症睡眠時無呼吸症候群(SAS)
貧血更年期障害、肝臓疲労
など