小児科と年齢について

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小児科は子どもの患者を診察しますが、小児とは具体的にどのような年齢を指しているのでしょうか。これは特に明確なルールがある訳ではありません。一般的には新生児から思春期となる15歳までとされています。15歳までとされている理由として、15歳以上になると薬を飲む量が成人と同じになるというものがあります。しかし、法律で制限が定まっているわけではありません。なお総合病院ではその病院が定めるルールがあり、中学を卒業していると内科を案内されるケースがあります。不明なようでしたら窓口で相談をしましょう。 怪我で整形外科にかかる場合や、皮膚の問題で皮膚科にかかる場合などは特に年齢を気にする必要はありません。また、中には新生児のときから持病を抱えており、成人になっても小児科へ通院する患者もいます。もちろん、ある程度の年齢になると内科などへの変更を指示してくれるので、それに従えば問題ありません。

小児科ではおおまかに年齢で分けていますが、これには理由があります。これは成人と小児に起こる病気は別物であるからです。 小児は成人と比較して免疫力が非常に弱くなっています。そのため、感染症やアレルギー疾患にかかりやすいのですが、成長とともに免疫力は高くなっていき、小児特有の感染症やアレルギー疾患は影をひそめていきます。しかしその反面、年齢を重ねることで成人特有の病気の頻度が高まっていきます。このようなことから、小児と成人の病気は別物と捉えられています。病気の種類が異なることから、それに素早く対応するために診療科目を分けているのです。また小児と成人で区分けすることにより、さらに専門的な研究ができるようになった結果、それまで治療が困難だった病気も治せるようになりました。 なお小児科の中には小児外科というものがあるため、小児の外傷を専門的に扱っているように感じますが、これは交通事故のような重い怪我が中心です。したがって、軽い怪我の場合は一般的な外科、整形外科、皮膚科などを訪れることをおすすめします。仮に適切で無い医師だった場合でも、病院を紹介してもらえるので安心してください。

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