内科や外科と違い、身近なものではない泌尿器科ですが、次のような症状があった場合は、受診をお勧めします。 一つは尿そのものに関する症状です。血尿などの症状があった場合は尿路結石や尿路腫瘍、尿道炎などの疑いがあります。尿に血が混じるという症状は、尿を作る腎臓や尿の通り道に疾患ができている、というサインでもあります。目で見て分かる血尿のほか、痛みなどが伴わなくても血尿が出たら、すぐに受診するようにしましょう。 目で見ても分からない血尿もあり、放置しておくと病気が悪化することがあります。乳白色の尿が出た場合、また膿などが混じる場合の多くは尿路感染症の可能性があります。淋病などによる尿道炎の疑いもあるので、泌尿器科を受診することが必要です。 稀に青緑色の尿が出ることがあります。それは緑膿菌に感染した場合に起こります。排尿障害のある高齢の人や、抵抗力の落ちた人がかかりやすいとされています。早めに治療を受けるようにしましょう。
排尿に関する症状も泌尿器科の受診が必要な場合が多いです。通常は1日に5~8回と言われている排尿ですか、異常に回数が多い場合、尿が出始めるまで時間がかかる、尿が出ている時間が長い、勢いがないなどの症状、尿が出にくい、尿が全く出ない、激しい尿意があり漏らしてしまう、お腹に力を入れると尿が漏れる、といったケースも泌尿器科での診察が必要です。急性膀胱炎や前立腺肥大、膀胱結石、糖尿病、尿道狭窄、さらに中枢神経障害や尿道括約筋心象などの疾患が疑われます。 排尿の際に痛みがある、背中から腰、横腹から下腹部の痛みなどがある場合、また射精の際に痛む、といった場合も泌尿器科への受診が必要です。特に背中から腰にかけての重苦しい痛みは、急性腎盂前など早急に治療が必要な疾患である場合もありますから、早めに診察を受けるようにしましょう。また、パートナーが妊娠しない、という場合男性に原因があることもあります。不妊症の50%は男性に原因があるとされていますので、泌尿器科での検査を受けることをお勧めします。