美容皮膚科について

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美容皮膚科とは、その名の通り「美容」を目的にした皮膚の診療を行う分野です。医学的な根拠に基づいた治療を行い、専門的な機器や医師が常駐する診療科目となっています。「医療」によって「美肌」を目指せる点が最大の特徴であり、「治療」を実現できるところがエステとの大きな違いです。2002年に正式に「日本美容皮膚科学会」としての活動が開始されることになったため、比較的新しい分野であると言えるでしょう。それだけ世の女性たちの注目を集めている、時代を反映した診療分野だと言われています。 主な治療内容は、アンチエイジングとスキンケア。ヒアルロン酸やボトックスなどの注射による治療や、レーザー照射によるシミやしわの改善などです。肌を若返らせることに特化しています。またメスを使わない軽度のリフトアップ治療やケミカルピーリング、脱毛、そしてニキビやニキビ跡の治療など、お肌のことなら何でも相談できる場所です。クリニックによってはダイエットなどのトータルボディケア、抜け毛や薄毛の治療を行っている場所もあります。

美容皮膚科と通常の皮膚科の違いは、その目的にあると言えるでしょう。皮膚科がニキビや湿疹、ヤケドや水虫などの皮膚疾患を「治療」する目的であるのに対し、美容皮膚科は「綺麗な肌をつくる」ことを目的としています。そのため皮膚科では一か所の疾患を治療したら終わりですが、こちらではその周りとの見た目の調和や肌のキメの細かさ、透明感などに至るまで総合的にケアしてくれるのです。 しかし大きな違いがもうひとつあります。それは治療費です。皮膚科ではほとんどの場合に保険が適用されますが、こちらでは一部を除いてほとんどが自由診療。また一人一人の肌状態に合わせた治療を行うため、カウンセリング料が別途加わるクリニックが多いです。つまり皮膚科で得られる以上の美肌を求める人が通うのが美容皮膚科なのです。整形外科ほど敷居が高くなく、エステ以上の効果を得られる場所であることも相まって、近年人気を集めている診療科目です。

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