筋肉痛きんにくつう

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様々な症状
運動器系の病気
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医師監修

筋肉痛とは

筋肉組織に発症する痛みであり、筋肉疲労で炎症を起こして筋肉痛となると言われています。広い意味では「肉離れ」なども含まれます。

加齢により筋肉痛を感じるタイミングが遅くなるという話もありますが、そのようなことはないという研究もあるので、もし遅れて筋肉痛を感じてもむやみに卑屈になる必要はありません。それよりも運動をする前のウォーミングアップ、運動後のクールダウンをしっかり行うことに留意しましょう。

症状


筋肉痛の症状


痛みは筋肉の損傷の状態により異なります。
軽い場合:鈍痛
重い場合:患部が発熱し、ズキンズキンと痛み


3つのタイプ



  1. 運動不足の人に起こりやすいもの
    運動不足の人が急激に走ったり、階段を一気に駆け上がるだけで肉離れを起こすことがあり、高齢者などが躓くだけで、普段使わない筋肉に力が入り、急激に伸縮すると痛みと腫れが出て、ひどい場合は皮膚の下で出血して、青紫色のあざができることがあります。

  2. 高齢期の人に起こりやすいもの
    高齢期には筋肉への血行が悪くなり、ふくらはぎなどの筋肉が引きつり、けいれんを起こしやすくなると、無理な体勢となっただけで症状が出ることもあります。

  3. スポーツ選手の人に起こりやすいもの
    筋肉痛の広い意味での仲間である「肉離れ」を起こすことがあります。限界まで体力を出し切る時、筋肉が伸縮することで発症します。
    肉離れを起こす瞬間の痛みと、しばらく経ってからの痛みとに差が出ることがあります。損傷の瞬間は激痛が走り、その後には広い範囲に発熱を感じ、ズキンズキンとした痛みへと変わります。

原因


筋肉痛が発生する原因として、医学的にはっきりとした理由は解明されていないものの、多くの場合ハードな運動で筋肉内部の血管に「乳酸」と呼ばれる疲労物質がたまることで痛みを発症すると言われています。 また、ハードな運動やめったに行わない運動を行うことで、普段あまり動かすことのない筋肉に急激な負荷をかけてしまうことで筋肉が損傷し、これが回復する中で筋肉を構成している筋繊維に炎症が生じ、筋肉が熱を持ってしまうことが筋肉痛の原因であるということも言われています。そのため、筋肉痛を早く治す方法としては筋肉を冷やすことで炎症が生じるのを抑えることが有効です。


肉離れになってしまう原因


肉離れ
普段動かすことの無い筋肉を急激に伸縮させるなどの負荷を与えることで、筋肉が断裂する「肉離れ」が生じる原因となることがあります。肉離れは軽度のものから重度のものまであります。

● 軽度
肉離れの痛みは生じるものの、自力で歩行が可能な程度。自然に治癒する場合が多い。

● 中度
肉離れを起こした部位を触ると痛みがあり、自力での歩行が困難となる場合もある。医療機関で受診し、治療を受ける必要があります。

● 重度
歩行が不可能となります。医療機関で受診し、治療を受ける必要があります。


<<筋肉痛と肉離れの違い>>

● 筋肉痛
損傷した筋肉が回復する過程で生じる炎症が原因であるため、痛みの出るタイミングが運動直後ではなく、やや時間が経過した後にくる。そして、筋肉全体が痛む。

● 肉離れ
筋肉の断裂によって痛みが生じているため、発症直後から痛みを生じることとなります。局所的に痛みを感じ、激痛を伴います。肉離れは急激な負荷をかけた場合のみならず、筋肉に疲労が蓄積することで筋肉が断裂を生じやすい状態となり、肉離れになるといったことや、気温の低い時に運動を行うことで発症することもあります。

肉離れについて詳しく見る

また、インフルエンザなどが原因で全身の筋肉に痛みを出す場合や、癌が進行して臓器から骨へと転移する時に、筋肉痛に似た痛みを感じることがありますが、これらは、大きな病気であることのシグナルと考えられるため、筋肉の痛みに思い当たる節が無い場合には警戒する必要があります。

予防/治療法

予防


通常の筋肉痛であれば、日頃の生活習慣で十分に予防することが可能です。筋肉痛は日常で筋肉を動かさないことに対し、急激に運動をしたときに筋肉内の筋線維に損傷が起こり痛みを伴います。

● 定期的な運動
階段を上る人
日常的に軽い運動を行うようにすると、筋肉が動くことに慣れて筋肉痛が起こりにくくなります。毎日の生活において、乗り物を使わずできるだけ自分の足で歩くようにする、いつもならタクシーを使ってしまう距離を歩いたりする、エスカレーターではなく階段を使用する、これらのことだけでも、効果は十分に期待できます。軽い運動を行うことは健康面においてもとても良いとされているので積極的に取り入れてみましょう。

● 運動前のウォーミングアップ
ストレッチ
筋肉が固まった状態でメインの運動を行ってしまうと筋組織が動きについていかず、損傷を起こしやすくなります。ウォーミングアップは軽いストレッチを取り入れながら行うことで、身体を温め筋肉をほぐす効果があります。


●筋肉痛を少しでも早く回復させるには
豚の生姜焼き
筋肉痛は筋肉に乳酸が溜まり、筋肉を傷めてしまうなど様々な原因があります。痛みが強い場合には患部を冷やし、ある程度痛みが治まったらお風呂で温めながらマッサージします。早めの回復のため、タンパク質や痛みが残りづらくなるビタミンB1を摂取するのもいいでしょう。「豚の生姜焼き」はタンパク質とビタミンB1の両方が含まれているため、筋肉痛の回復には適したメニューです。患部を軽く動かすことにより筋肉痛が和らぐ場合もありますが、逆に悪化させてしまうこともあるため休息をとりましょう。寝ている間に成長ホルモンが分泌され、早期の回復が期待できます。血流が悪くなっていることが痛みの原因にもなるので、適度なストレッチで患部をほぐすことにより、痛みが軽減される場合もあります。
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