神経痛の症状

神経痛は、神経の経路に沿って電気が走るような痛みやしびれ、ふるえなどが現れます。反復的な痛みや不規則な痛み、長時間続く痛みなど、痛みの種類は幅広く、個人差が大きいのも特徴です。

痛みが現れる場所は、以下のように刺激された神経によって異なります。

坐骨神経痛:腰から足先まで、下半身に痛みやしびれが起こる
三叉神経痛:顔面に痛みが発作的に起こる
肋間神経痛:背中や体の側面に痛みが起こる
舌咽神経痛:飲み込んだときや咳やくしゃみをしたときなどに喉や耳に痛みが起こる

神経痛の原因

神経痛の原因は、主に2つのパターンに分けられます。原因が明確な症候性神経痛原因が特定できない特発性神経痛です。

症候性神経痛


何かしらの原因で末梢神経が傷つけられたり、圧迫されたりすることで痛みが現れます。病気や水痘帯状疱疹ウイルス、骨の変形、椎間板ヘルニア、事故による外傷、神経周りの炎症などが神経痛の原因となります。

●坐骨神経痛
腰部脊柱管狭窄症、仙腸関節障害、梨状筋症候群、股関節疾患、腰椎椎間板ヘルニアなどが原因になります。まれに、脊髄障害や骨盤内腫瘍などが原因の場合もあります。

●三叉神経痛
動脈硬化などが原因で血管が膨張し、脳幹部が圧迫されると痛みがでます。そのほかに、歯科や耳鼻咽喉科の病気が原因であることもあります。

●肋間神経痛
水痘帯状疱疹ウイルス、椎間板ヘルニア、事故による圧迫骨折など、原因は多岐にわたります。

●舌咽神経痛
血管が神経を圧迫している場合から、脳腫瘍、脳動脈瘤などの脳疾患が原因となっていることもあります。

特発性神経痛


神経痛が原因不明の場合は、ストレスや栄養不足ということもあります。心因性であることもあり、うつ病が起因している場合もあります。

神経痛の治療

神経痛の原因となっている病気が特定されていれば、それぞれの根本的な治療を行います。痛みに対しては、以下の対症療法を行います。

薬物療法


主に「薬物療法」が中心です。アセトアミノフェンやNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)などの鎮痛薬が用いられます。これらの薬で症状がよくならない場合は、神経障害性疼痛治療薬、オピオイド鎮痛薬、鎮痛補助薬、漢方薬などの薬が必要に応じて用いられます。

また、並行して温熱療法や電気療法、牽引、マッサージ、コルセットの装着などの「理学療法」も治療の一環で行うことがあります。

神経ブロック


薬物療法や理学療法であまり効果が出ない場合は、「神経ブロック」が検討されます。麻酔を神経や神経の周りに注射することで、痛みが伝わる神経の回路を遮断したり、注射した部位の筋肉の緊張を緩めたり、血流を改善させる目的で行います。

そのほかの治療法として、心理的な面からアプローチする「認知行動療法」が痛みの改善に有効な場合もあります。

神経痛の予防

神経痛の予防としては、正しい姿勢を心がけることが大切です。神経痛の痛みが出る部位とされる首、肩、腕、手足、腰、胸などに負担がかからないように、姿勢が悪くならないよう意識することも重要です。

また、体が疲れているときは無理をせず、休養しましょう。栄養バランスの取れた食事や適度な運動、良質な睡眠をとり、体を十分に休ませることも予防のひとつと言えます。