抜け毛の症状


誰でも毎日毛が抜けますが、1日に100本を超える大量の毛が抜けるようになると病気などの可能性があります。

抜ける量が異常に多くなったり、抜けた髪の毛が極端に細くなったりした場合などは要注意です。また、抜けた髪の毛根がマッチ棒のようにしっかりと膨らんでいればほとんど心配がありませんが、毛根が細い場合は髪の毛が弱くなっている証拠です。

男女ともに抜け毛の症状は現れますが、特に成人男性に多くみられる傾向があります。額の生え際や頭頂部などの毛が抜ける人もいます。

髪にはヘアサイクル(髪が生え変わる周期)があり、休止期、成長期、退行期という流れがあります。退行期を経た毛は自然に抜け落ちます。

抜け毛の原因

乱れた生活習慣


生活習慣の基本となる食事と睡眠は髪の健康的な発毛と育毛に欠かせないことです。ダイエットなど何らかの原因で栄養が偏っていたり、十分に食事をとらなくなると、髪が栄養不足に陥り、抜け落ちてしまいます。

また、睡眠中は成長ホルモンといって、髪を成長させたりダメージを修復させるホルモンが分泌されます。睡眠不足も髪のトラブルの原因となります。

頭皮への刺激


パーマやカラーリングなどによる頭皮の刺激なども抜け毛の原因として考えられます。

妊娠や出産の影響


妊娠、出産などによるホルモンバランスの乱れにより、抜け毛が増えることがあります。

子供の抜け毛は要注意


子供の抜け毛には様々な病気が隠れている場合があります。

ストレスが多くの原因である円形脱毛症は、15歳未満での発症が多いとされています。子供は心のコントロールや表現が難しいケースが見られ、症状の元となるストレスを見極めることが難しいためです。

また、円形脱毛症の他に抜け毛の症状が見られる病気は、頭皮湿疹や水虫が頭皮へ感染して起こる頭部白癬、円形脱毛症と間違えやすい抜毛症などです。抜毛症は正確には抜け毛ではなく本人が髪の毛を抜くことが原因で起こります。

円形脱毛症の症状とは?原因や治療法

抜け毛の予防/治療法

生活習慣の見直し


食生活と睡眠は健康な髪の育毛と発毛に欠かせない習慣です。規則正しいバランスのとれた食生活を続け、十分な睡眠時間を確保しましょう。 過度なダイエットを行うと栄養が偏る恐れがあるので避けましょう。

薄毛・抜け毛予防に役立つ栄養素としてビタミンがあります。ビタミンを効果的に摂取するには緑黄色野菜を使ったバランスのとれた食事が理想的ですが、難しい場合はサプリメントなどの健康補助食品を活用するのもいいでしょう。

産後の抜け毛の原因と対策


出産後の女性は、プロゲステロンというホルモンの減少により頭皮や毛根へ栄養が行き届かなくなり抜け毛が増えると言われています。

対策としては、カルシウム、ビタミンB群、ミネラルを積極的に摂取する、ストレスを溜めない、睡眠の質をあげるなどが有効です。また、頭皮マッサージによって血行をよくすることも効果的です。

抜け毛が増えたら何科を受診する?


男性でも女性でも若い世代で抜け毛が気になる方は増加傾向にあります。若くして発症する脱毛症を若年性脱毛症といい、男性型脱毛症はAGAといいます。

受診する際は内科か皮膚科が一般的ですが、薄毛治療に特化した専門外来も増えています。専門外来では血液検査や問診、視診、触診などのさまざまな検査をし、患者の抜け毛のタイプに合わせて薬を処方します。

薄毛や抜け毛の原因が知りたい! 「症候性脱毛症」ってどんな症状なの?

育毛を試してみよう


育毛するときの代表的な行動として、頭皮環境の改善を挙げることができます。頭皮環境を改善する方法は以下のようなものがあります。

・育毛剤を利用する
・シャンプーなどを変えてみる
・洗髪方法の見直し  
    など