医師監修

鼻炎とは

鼻炎とは、鼻の粘膜に炎症が起きたものをいい、急性の場合と慢性の場合があります。原因は、感染症やアレルギーなどいろいろなものがあり、鼻炎のために匂いがわからなくなってしまうこともあります。

鼻炎の症状

鼻炎は鼻の粘膜が赤く腫れてしまう病気ですが、「アレルギー性のもの」「慢性のもの」があります。

●アレルギー性鼻炎の場合
風邪などのウイルス感染をしていないにも関わらず鼻水が止まらなくなる、鼻づまりの症状が表れます。
代表的なアレルギー性鼻炎としては「花粉症」があります。
花粉が鼻の粘膜と反応して花粉症になり、独特の症状を引き起こすことになるのです。
また、特徴としては発作性のくしゃみが伴うことも多く、このくしゃみがなかなか止まらなくなります。その症状が起こる仕組みとしては自律神経のバランスが深くかかわっている場合もあると言われていて、自律神経のバランスが崩れることによってこれらの症状が発生するのです。鼻のかみすぎで鼻の下が赤く腫れることもあります。
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●慢性鼻炎の場合
鼻づまりに悩む女性
主な症状は鼻づまりです。
軽ければ左右どちらか片方がつまったり、交互につまったりしますが、ひどくなって肥厚型になると両方の鼻がつまってしまい鼻呼吸ができなくなります。それに伴って臭いがわからなくなるという症状も発生してきます。
さらに、鼻がつまることによって、口呼吸が増えるために口が渇くという症状が出てきたり、頭痛や、睡眠障害が起こる場合もあります。
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●5月に鼻炎になる原因

5月に鼻炎になる原因で考えられるのは、花粉症が最も有力です。アレルゲンで特に有名なのがスギやヒノキで、これらは2〜4月の期間に、また5月にはカヤ(イネ科)の花粉が飛散します。北海道でも5月になるとシラカバの花粉が飛散します。アレルギー性鼻炎はくしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状が主ですが、これらの症状が咽頭痛、咳、副鼻腔炎の病気を誘発し、改善しにくくなります。「自分はスギ花粉、ヒノキのアレルギー持ちじゃない」「北海道民だからアレルギー持ってない」などと油断してるといつの間にか新たに植物のアレルギーを持ってしまいます。春先から夏ごろまでは花粉症への備えをしっかりとしておきましょう。

●虫歯が原因の鼻炎

鼻炎が回復してもすぐに症状がぶり返すときには、虫歯が原因である可能性を疑ってみる必要もあります。虫歯や歯周病を放置していると、歯根や歯周ポケットからウイルスや細菌が侵入し、鼻炎を起こしてしまうのです。これらが原因となる場合でも、あらわれる症状としては鼻づまりや頭痛などの一般的な鼻炎とほとんど変わらないため、症状だけをみて原因を探ることは困難です。病院でも検査をしなければ特定することはできません。予防するには、かかりつけの歯科を決めて、定期健診をきちんと受けることが大切です。

●東洋医学で考える鼻炎
鼻炎になる原因には、花粉やカビといった外因と、体が弱っている状態にある内因が考えられます。東洋医学的に考えると、
・鼻炎は「気虚(ききょ)」といって、肺や脾臓の機能低下によって起こるとされています。肺が弱ると痰が溜まりやすくなり鼻水や痰が増え、脾臓が弱ると肺の症状が悪化してしまうのです。
・脾臓には甘い物、冷たい物の取り過ぎ、腎臓には冷たい物の取り過ぎはよくありません。
・症状が進むことで「腎虚(じんきょ)」という腎臓が弱っている状態になります。漢方医学では、鼻炎は体に溜まった水分が排出されないことで起こる「水毒」という症状の一つであるとされています。
東洋医学の鼻炎の治療:鼻の周囲のツボに鍼を打つほか、症状に応じて脾臓や腎臓のツボにも鍼や灸を行います。食生活や生活習慣を見直し、免疫力を高めることも重要です。

鼻炎の原因

●アレルギー性鼻炎の場合

吸入性抗体と呼ばれる原因物質を吸入することによってアレルギー反応が起こることが原因です。
その原因物質の大半は室内のゴミやダニやペットの毛といったハウスダストです。
冬に窓を閉め切って暖房をするとこのハウスダストが飛び散りやすくなるため注意が必要です。
また、次に多いのが花粉が原因のものです。花粉にも種類があり、
どの花粉に反応するかで発症する時期が人によって変わってきます。
樹木系ではスギ、ヒノキ、カエデなどの花粉が原因となり、
イネ科のものだとオオアワガエリ、ホソムギ、トウモロコシなどの花粉が引き起こす場合があります。
また、カビやそば粉、小麦粉などでもアレルギー性の症状の原因となるといわれています

●2つのアレルギー性鼻炎
スギ花粉
アレルギー性鼻炎には2つのタイプがあります。花粉に対してアレルギー反応が起こらない人でも、ハウスダストによって鼻炎が起こることも十分考えられます
1.季節性アレルギー性鼻炎
スギやヒノキの花粉が原因となってアレルギー反応を起こす鼻炎(花粉症による鼻炎)です。春先に症状が起こる人が多いのが特徴です。季節性アレルギー性鼻炎の場合は、アレルゲンとなる花粉を吸い込まない工夫が必要です。
2.通年性アレルギー性鼻炎
季節を問わずほこりやダニといったハウスダストに対して過剰に反応する鼻炎です。通年性アレルギー性鼻炎は、室内の清掃や換気を心がけることで症状が緩和されます。

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●慢性鼻炎の場合

原因の一つに細菌に感染したりウイルスに侵されたりしたことが原因で発症した急性鼻炎を何度も繰り返したり長引いているうちに慢性になってしまうというケースがあります。
また、鼻中隔湾曲症がある場合には、広くなっている鼻腔側の粘膜が腫れることが原因で慢性肥厚性鼻炎が発症するケースもあります。
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鼻炎の予防/治療法


●抗生物質を使用した治療
アレルギーを引き起こす原因物質を抑える薬です。鼻炎だけでは無く、目のかゆみなど花粉症の全般の症状も改善することができるために非常に効果的な治療の一つでもあります。

●鼻洗浄
普通の治療では不十分である人向けに行われている治療であり、抗アレルギー薬と併用して行われることが多い治療です。鼻に管を通し鼻水を吸い取ると言った治療ですが、慣れるまでは非常に辛く痛い治療でもあります。しかし、非常に早く症状を緩和することができるために便利であり、再発防止にもなるために最も多くの人が行っている治療でもあります。

自分に合った治療をする事こそが、最も効果的な治療であり医師と相談して治療すると良いです。

●めまいや頭痛を伴う鼻炎の対策

めまいや頭痛を伴う鼻炎の対策は、早急に医療機関を受診することです。めまいや頭痛が起こるのは、鼻炎により鼻の粘膜が炎症を起こし、酸素を十分に取り込むことが困難になっているからです。酸素不足になっていることで、体の機能低下を引き起こしているのです。医療機関では、舌下にスポイトに入っている有効成分を落とす舌下治療が広まりつつあります。体の免疫力をあげることができ、機能低下の抑制が期待できます。痛みを全く伴わないことから体に優しく、時間もかからず、効果を早く実感することができる人が多いようです。

●頭痛や体がだるくなる鼻炎

副鼻腔炎から頭痛と鼻炎様の症状を呈することがあります。 耳鼻科で詳しく検査を受け、もし副鼻腔炎なら抗生物質、排膿(はいのう)など適切な処置をする必要があります。

●鼻炎の際の漢方

アレルギー性鼻炎は西洋薬では決め手となる治療法がなく漢方療法を取り入れるケースがあります。漢方にはアレルギーという考えはありませんが、漢方の「水毒証(すいどくしょう)」に合致しており「利水剤(りすいざい)」などが用いられます。長期に服用すると体質改善も期待できます。

●お茶による改善

つらい鼻づまりや鼻炎には、お茶を飲むのもいいでしょう。長く飲み続けることであまり副作用なく体質改善が行える可能性があります。日本で栽培・生産されている緑茶には、カテキンなど抗菌作用のある成分が多く含まれています。この成分は鼻炎の症状を緩和させ、免疫力を高める効果を持ちます。特に「べにふうき」と呼ばれる品種のお茶には鼻炎を防ぐ抗菌作用が多く含まれていて、良質なものほど効果的です。緑茶の他にも、体内の膿を除去するという「なたまめ茶」、薬効を含むといわれる「どくだみ茶」などで、鼻炎の症状を抑える効果が期待できます。

●鼻炎のレーザー治療
レーザー治療は、鼻の粘膜へレーザーを照射することで粘膜の感受性を低下させ、アレルギー反応を起こしにくくする治療法です。レーザー治療を受けた後には、照射した部分にかさぶたが出来て一時的に鼻の通りが悪くなることがあります。そのため、レーザー治療を初めて受ける場合、片方の鼻だけ照射を行い、2回目の治療でもう片方の鼻へも照射を行うといった方法で、鼻の不快感を軽減しているクリニックもあります。レーザー治療を受けてから麻酔が切れた2~3日後には、鼻水やかさぶた、大きな鼻垢が出てきて症状がひどくなったような気がする場合もありますが、皮膚の再生に伴って改善されます。また、術後の再診時にかさぶたをとってくれるクリニックもあります。レーザーの種類の違いによって施術中の痛みやかさぶたができる期間の長さが変わるため、詳細は医師に相談してみましょう。

鼻炎の薬の上手な選び方・使い方

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鼻炎と一口にいっても、花粉症などのアレルギー性鼻炎や風邪による急性鼻炎などがあります。このような鼻炎の症状では内服の鼻炎薬を使って対応するケースが多いですが、その選び方は症状によって選択すると良いです。例えば鼻水がひどい場合は、抗ヒスタミン薬や抗コリン薬の成分が配合されているものを選ぶと症状の軽減がはかれます。抗ヒスタミン薬の成分にはマレイン酸クロルフェニラミンやジフェンヒドラミン、メキタジンなどがあります。また抗コリン薬と呼ばれる成分には、ヨウ化イソプロパミドやベラドンナ総アルカロイドなどがあります。鼻水が出て寒気がする場合は、漢方の小青竜湯が良いです。一方鼻づまりがひどい場合は、交感神経興作動薬を使うと良いです。交感神経作動薬の成分には、塩酸プソイドエフェドリンや塩酸メチルエフェドリン、塩酸フェニレフリンなどがあります。薬のパッケージにこれらの成分が書かれているので、それをチェックして購入してみましょう。内服薬の使い方はパッケージに書いてある通りの使い方を守りましょう。また抗ヒスタミン薬は内服薬だけでなく、点鼻タイプの薬もあります。点鼻薬を使う場合は使用前に鼻を軽くかんで、通りを良くしてから使用すると効果的です。また点鼻薬を使った後は、鼻につけた部分を綺麗に拭いておくと良いです。
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