大量の血便の恐怖

私は先日とても怖い思いをしました。ある日急激な腹痛を引き起こしてトイレに駆け込むと下痢をしていました。そして何気無く便器を覗き込むと便器に赤い血が大量に溢れていたのです。私はその赤い血にびっくりして恐怖でしばらく動けずにいましたが、これは病院に行かなくてはとすぐ様病院を受診しました。すると医師から腸炎だと診断を受けて飲み薬を処方されました。この腸炎は何らかの形で腸に細菌やウィルスが入る事で腸の内部が炎症を引き起こして下痢とともに赤い出血が現れると言う事です。そして病院で検温をすると熱が38度あり解熱剤も処方されました。この腸炎の症状は下痢、腹痛、血便、発熱、嘔吐を引き起こすらしくすぐ様医師の処置が必要な病だとの事です。そして処方された内服薬を飲めば次第に症状も落ち着いて下痢もおさまり、赤い血が混じる事も無くなりました。私は最初便器に赤い血が大量に溢れていた為に命に関わる病にかかってしまったのかと強い恐怖を感じましたが腸炎だと聞かされてとても安心しました。そして稀に便秘気味の場合にも肛門がかたい便で傷ついて大量出血を引き起こすケースもある様ですが、下痢や発熱、嘔吐、赤い血便を伴う場合には腸炎の可能性が高いので受診が必要だとの事です。

生理がなかなか来ない悩み

私の友達の娘さんは中学３年生ですが、なかなか生理が来ませんでした。友達は「中学生も終わろうとしているのにまだ生理が来ないのよ」と嘆いていました。一度トイレに行くと便器に赤い血がついていた事があり、娘さんはトイレを慌てて飛び出し、「ねえお母さん、生理始まった！」と思わず叫んだそうです。ところが、それは生理の血ではなく、下痢で痔が切れて便器についていただけだという事が判明し、娘さんは心底がっかりしたそうです。なかなか生理が来ないので、友達も娘さんもそろそろ病院で検査してもらおうかと悩んでいました。ある日、娘さんはお腹の痛みを訴え、学校を１日休みました。お腹を下したような痛みで、「変なもの食べてないのにおかしいな」と思っていたそうです。トイレに行くと、ショーツに赤いものがついているのを見つけ、「どうせまた切れ痔の血なんだろうな」と思っていたそうですが、最近は下痢もなく、痔が切れる事もなかったのでおかしいなと思っていると、どんどん出血が始まって生理になったそうです。安心した娘さんは、涙を流して喜んでいたとの事です。その日は急遽赤飯を炊いて、家族でお祝いしてあげたそうです。友達も心底ほっとしていました。

赤い下痢？！何が考えられる？

下痢が赤い色をしているとき、さまざまな原因が考えられます。赤い下痢の場合、まず始めに出血やウイルス感染の可能性が挙げられます。下痢の性状がどろっとしていた場合や鮮血が混じっていた場合はカンピロバクターなどの細菌やウイルスによる感染性腸炎や痔による出血、虚血性大腸炎などが考えられます。肛門に近い部位での出血ほど鮮やかな赤色の血になるので、下痢の色にも注意が必要です。褐色がかった赤い便の場合は、上行結腸や横行結腸での出血が考えられます。鮮やかな赤い便の場合は、下行結腸やS状結腸や直腸や肛門部における出血が考えられるので直腸診を行って肛門部や直腸にがんがないかどうか調べる必要があります。黒に近い赤い便の場合は大腸の上部からの出血や潰瘍性大腸炎、クローン病や薬剤性の大腸炎などが考えられます。しかし、赤い下痢が出たからといって深刻な病気かというとそうではなく、トマトなどの赤い色の食べ物を大量に摂取すると赤色の便が出ることもあります。慎重な判断が必要になりますが、下痢がなかなか治らないまま長く続いたり、痛みを伴ったり、発熱がある場合は放置すると大変危険なので早急に病院で検査をしてもらう必要があります。

色で分かる下痢の症状

下痢は発熱によるものや、細菌性のもの、暴飲暴食、不眠やストレスと様々な原因がありますが、もし下痢が続けば生活に支障が出ます。下痢により多くの水分を排泄してしまえば、体力の消耗も避けられません。ただ、下痢の色によっても気を付けなければならず、赤い色の便が出た場合、注意が必要です。赤い色の便が出る場合、考えられる原因として痔からの出血か感染症による原因虚血性大腸炎などが考えられます。虚血性大腸炎の原因としては、過度の便秘や動脈硬化などにより大腸への血流が悪くなったとき、大腸に必要な酸素や栄養が送られなくなり、粘膜が虚血を起こし、腹痛や出血を伴う下痢となることがあります。これは、すでに便秘や動脈硬化という症状をもつ人が合併症として起こしているものであり、出血を伴う下痢の元になる原因があるのです。症状は急な腹痛や出血を伴う下痢があります。虚血性大腸炎は、早期での対処が必要となるため、できるだけ早く医療機関を受診し、正しい治療を受けることで再発は少ないと言われています。また、痔を持つ人が排泄時に鮮血が出ることがあります。この症状も痔から派生した症状であり、痔を治さなければ症状は続くことがあります。